ゴールデン往診一日目の診察の様子を書いています。
　脱水のチェックをしているところです。
　このゴールデンは、体重を計っていませんから、いくらか判りません。し
かし、凡そ、いくらかは、常に往診をしていますと、体重計で計らなくても、
殆ど、分かります。
　別の事でも、推察できます。
　この犬は、4日間食べていませんでした。水は飲んでいました。病気にな
る前と現在の体重が分かりますと、体重が減っただけ脱水です。しかし、
両方とも分かりません。仮に、体重が40キロあったとします。犬でも猫で
も、最低、40×20の重さのものを取り入れ、40×20の重さのものを排泄し
て、体重の増減はあまりありません。多いときは、その倍の量と考えま
す。毎日、500グラムの水を飲んだとしても、何もたべませんと、次の日に
は、全部排泄されます。
　4日間、なにも食べませんと、一日に、800〜1200グラムの体重が減って
いることになります。少ない方で、考えても、このゴールデンは、800×5
で、4000グラム。僅か、4日間で、4キロの体重減少となります。　これだけ
ではありませんが、これぐらい減りますと立つことが出来なくなります。

　このようなことは、私は考えませんが、点滴をするときは、時間がありま
すので、水分と電解質の役目と大切さの説明をします。
　治療を続けても、立つことが出来る様になるには、5日かかります。日曜
日ですから、6日の月曜日から、リハビリを始めますとお話しました。

　治療には、皮下にポカリスェットに似たようなものを使いますと、説明な
どしながら、200mlを入れました。　体重に比例しますと、少ないですが、3
時間後には、水は飲むことができるようになりますから、飲ませてください
と、飲ませる方法と飲ませる量と、5mlの注射器を渡しました。
　その後は、飲むようになっているはずですから、少しずつ、犬に飲ませる
ように指示しました。
　次回は、診察と別の治療のことを書きます。