タイトルに塩分の役割と書いてみたものの、本当は知らないのです。大学
の教科書の生理学か薬理学あたりを見れば書いてあると思うのですが、
私の持っているのは、60年前のもので、きっと、役に立たないと思いま
す。
　そこで、私が考えた役割を書きますので、その積りでお読みください。
　
　動物が生きて行くために必要なものは、一番に酸素だと思います。
その次が、水分だと思います。その次が、塩分。　その次が他の電解質
と呼ばれるものです。
　人間の体の約60%は水分で、この水分は、各組織を作っている細胞内
の液体や血液の軽い部分の血漿として存在します。この水分に解けてい
ます物質には、水に溶けて電気を通
す電解質（ナトリウムイオンや塩素イオンなど）と、水には溶けるが電気は
通さない非電解質（ブドウ糖や尿素など）とに分れます。
　
　塩分に限ってお話ししますと、塩分は、水分の中では、ナトリウムイオン
と素イオン野形で、存在することになります。詳しくは知らないのですが、く
っつきますと、「塩」になるのですが、溶けた状態の時は、イオンの形なの
でしょう。これが電気を通します。

　脳細胞が、興奮しますと、その興奮が、筋肉に伝わりますと、筋肉が動
き、心臓に伝わりますと、心臓が動く事になります。
　大学の生理学の講義で、カエルの脚の筋肉だけを出して、それに電気
を流すと、筋肉が収縮する実験を見まして、、なるほど神経はなくても動く
のだと納得しました。
どれだけの興奮をどのように流しますと、指が微妙に動くのかと云う様な
ことは、未だに納得していません。
　それも、指だけであれば、最近は、ロボット等ができて動くようになって
いますが、全身が、脳でコントロール出来るのですから、これは神がなせ
る技と思いませんと説明が付きません。

　こんなことを書いていても拉致があきませんので、「塩」だけに絞って働
きを記しますと、
一つは、脳から電気指令を塩分をかいして伝え各臓器を動かす。
もう一つは、水分の調節をします。
水分の調節とは、どういうことかと云いますと、これまた、詳細はよく知ら
ないのですが、動物に拠って、身体の中の水分の量にたいして、必要な
塩分は決まっているようです。
　今、水分が足らないということは、脳が判断して、のどが渇いたというこ
ととなり、水分を取り入れることになります。もし、無理やりに、水分を取り
入れても、同様で、多かったら、水分を出す様に命令することになると思
います。
　出すときは、心臓と腎臓が、協力して出すことになります。
　今、塩分が多いか少ないかは、どこかにセンサーがあって、そこで測定
して、脳にその結果を報告されると思うのですが、それがどこでしている
かは、習ったような習わなかったよう頼りないことです。
　頭で考えも事にしますと、先ほど、身体の水分は、細胞の中と血液の中
とかきました。だから、両方を調べると成りますと、全ても細胞でチェック
するのは大変ですから、代表して血液でチェックすとします。血液は、心
臓から始まって、隈なく全身を廻って、戻ってきますから、脳にその機能
があっても良いし、腎臓にあっても良い様に思います。
　このセンサーは、皆さんにお任せします。
　私の知識から想像しますに、
　腎臓の機能が衰えた動物では、貧血を起こします。腎臓が良くなってき
ますと、貧血が治ってきます。貧血とは、血液のあの赤い部分である赤血
球が減る現象を云います。
　ということは、腎臓で赤血球の数を測定して居るのではないかと想像し
ています。では、ついでに、塩分の測定もしているのではないかと思って
いますが、無理が有るでしょうか。

　どうぶつは、塩分が足りませんと、塩分が欲しくなります。多すぎますと、
塩分をだすか、水分をとって、バランスを取ろうとします。

　このようにバランスをとって、全体の体重の70パーセント前後になるよう
にしていると思われます。

　以上書きました二つのことで、どちらが大切か云いますと、脳からの伝
達がおこなわれませんと、全てのことがストップとなります。

余談ですが、現在の国のシステムで云いますと、政府とくに内閣は、脳の
働きをする部分です。従いまして、政府の役割は、立法、行政、司法の三
つになります。立法は頭の中だけでは考えることができません。そこで、
これこれのことを知りたいから調べて報告するように、官僚に命令しま
す。官僚は、内容によっては、地方の行政機関から、その資料を提出す
るようらに命令します。
　上の例で言いますと、腎臓で赤血球の数を測定したり、塩分の測定を
するのは、官僚になります。
政府に戻って来たものを脳に当たる政府が、資料を元に考えて、立法し、
立法されたことを基本にして、行政と云うことになります。立法を担当する
のが、国会議員です。
　行政は、一人の大臣が、長に立って官僚を使って、政府の望む方針に
沿って、官僚が、企画、実行を行うのがこれまでの仕組みでした。
　なんのことは有りません。世の中を実際に動かしているのは、官僚であ
り、その他の国家公務員であり、民間の会社員、国民です。
　民主党のみなさんは、なにか勘違いをされているようです。全員、民主
党の皆さんが、当選されても、国を動かすことは出来ないのに、官僚さえ
いなくなれば、世の中、悪い奴
はいなくなると考えられた様です。

今年から、官僚が決定することは止めるとになったようです。
国会議員が、各省庁のトップの大部分を占めて、これまでの事務次官を
なくす方向になるようです。

チョィト　脱線しました。

　私は、脳は各組織から報告して来ることに対して、一瞬でも、間違いを
起こすと死んでしまうように考えています。ということは、脳が処理したこと
は、全部正しいとかんがえて、治療をするようにしています。
　ただ、良いことは、ある指令がうまく作用しない時には、次の指令を瞬
時に出していきます。
　うまくいかない時には、すこしだけ助けてやるのが獣医師の仕事です。