老犬猫と書きましたが、何歳ぐらいだと思われますか。犬と猫では少し違
うなと考えています。猫は、犬に比べて、種類が少ない為でしょうか、私
が診察する猫の種類は多くありません。 この範囲で観察しますと、13歳
になりますと、老猫として考えないといけないと思います。犬の方は、まち
まちです。大まかなことを云いますと、大型犬は、老化が早い様に思いま
す。12歳は随分頑張って生きていると思います。
 13歳になりますと、人間の老化現象と似てきます。例えば、耳が聞こえ
にくくなる、目の中央が、白くなります(白内障) 耳が遠くなります。

人間も同じですが、個人差があります。80歳でも、少々の山でしたら、10
キロなど平気で歩ける人と、私の様に、2キロを過ぎますと、歩けますが、
歩くスピードが落ちてしまいます。5キロ歩きますと、疲れて帰宅しますと、
寝てしまいます。10キロは歩けません。

 そりゃ、病気だろうと思われる方もありますが、生化学検査をしたり、心
電図をとったりしても、異常はありません。
 高血圧症だと云われて、2年間薬を飲んでいますが、先生は、2キロ以
上歩かないでください。一年間、足を鍛えようと、頑張って歩いてきました
が、あまり、成績がよくありませんので、少し、駈け足をしましたところ、快
適なのですが、駆け足などとんでもありませんと云われました。
 少し、疑問に思いながら、先生の言われることを守っています。
どうしてかと云いますと、病気は、いろいろ検査をしなければ、分からな
いと思っておられる方が多いと思いますが、私は、7割ぐらいは、素人で
もわかると思っています。
 私がお世話になっている先生は、一日に、100人の患者さんを診ておら
れると思います。

 鼻がとまらない、咳が激しい、しんどくない、食欲はあります 熱はあり
ませんと云って、家内が病院に行きましたら、ハイハイと云って、内服薬
を 3種類処方して、終わりです。抗生物質もありませんでした。
どれぐらいひどいかと云いますと、一日に、ティシュペーパーが一箱で足
りません。
これは風邪と思われますが、新型インフルエンザの検査もなにもされま
せん。

 最も、これでは治りません。もう、13日になりますが、先生は治らないこ
とも知って居られるのだと思います。先日、4日でしたが、治療をして居ら
れると云いますので、行きましたら、お父さんの先生が、診てくださいまし
た。先生「大したことはできませんが」と云われて診てくださいました。いく
ら大したことは出来ないといっても、新型インフルエンザの検査位簡単な
ことです。それでも、検査はされませんでした。こんどは、抗生物質が6日
入っていました。
若い先生は、30年以上も、内科医をされています。お父さんの先生は、
85歳は過ぎておられると思います。
老人の治療は、若い先生は無理だと思います。先生には老人の悩みや
生活は解らないからです。
 人間は、みんな同じように老化するのではないと云うことです。これは、
いくら検査をしても分からないと思います。人間の頭というコンピューター
はすごいものです。

話が脱線しましたが、人の話の方が、自分に当てはめますと、理解し易
いと思い書きました。

猫の場合は、14歳になりますと、老齢と云って良いと思います。犬のよう
に、白内障になる猫は少ないですが、高い所へ登ることが少なくなること
が、一つの指針にしています。
登っても、降りるときに、どすんと降りる感じがします。
一回に食べる量も減るように思います。と云うことは、体重が減りますか
ら、出来るだけ、体重のチェックが必要です。体重計で測っても良いです
が、毎日、抱いたときに、体重はどうかなと思いながら、抱きますと、減っ
た時は直ぐに分かります。

 相当いい加減な話になりましたが、これぐらいの程度でも、注意をして
いますと、自分が飼っている動物に関しては、獣医師より、よく知ってい
ることになります。
 次回は、水分のことを書きます。



老犬猫と塩分(2) 何歳で老齢か















































































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