ノミは一日中、犬や猫の体を走り回りますから、
何処にでもいます。捕まりやすい所にいますと、直ぐに
殺されてしまいますから、犬では尾の直ぐ上あたりにい
ることが多いです。痒いですから、掻いているところが
怪しいですが、噛んででいるところの方が、あやしいです。
寄生している数が少ないと気がつきませんが、多くなると
ノミの黒い糞が目立つようになります。
ノミからは、殆ど、皮膚病になりますから、早く摂ってや
ることです。
ダニは、ノミのように、歩き回りません。一度場所を決めて
刺しますと、たっぷり血を吸って、体から離れるまで、その
場にいます。何処にいることが多いといいますと、顔が多いで
す。顔の中でも多いのは、耳の先、目の上です。
ダニは、種類が多く、小さいのは良く見えないぐらいの小さい
ダニから、血をすったときは小豆より大きく、テカテカに光
っていたりします。指でつまんで引っ張るだけで、取れます。
ペッちゃんこで赤みが多いダニはとり難いこともあります。
腫瘍なのに、引っ張りすぎて血が出て、来院のケースもあり
ますから、ある程度引っ張って取れないときは、中止するこ
とです。
次に多いのは、足と指の先です。
動物についたときは、小さくて見つけにくいですが、血を吸
って大きくなりますと判り易いですから、山へ連れてい
ったり、草むらに入ったりしたときは、二日にわたってチェ
ックが必要です。
ダニは栄養分をたっぷり吸って地面に落ちますと、自分の家
どっと増えます。ノミと違う所は、ダニからうつる原虫の病
気があります。これに感染しますと、死亡することがありま
すから、ノミより大変です。
一度、ダニが付いた動物は、予防に薬を使ったほうが無難です。
