この犬の治療としては、前の先生も私も、なにもしませんでした。しか
し、外に、しなければならないことがいっぱいあるように思いました。
手術をしない方がいいとなりますと、せめて、現在より腫瘍が大きく
ならない様にしなければなりません。
腫瘍は一見、癌と思われます。出来ている場所が場所ですから、大
きくなりますと、食べることが出来なくなります。
といっても、癌の種類を特定していませんから、抗癌剤の使用はで
きません。
そこで、前回、書きましたように、全身の状態、特に水分が足りませ
ん。この続きは、次に書くとしまして、癌に対する処置です。
とは云うものの、私は癌のことは、皆目、勉強していません。もっぱ
ら、癌の増殖を遅らせる位しか頭にありません。
人間の方では、治療はバツグンに進歩し、半分の方は助かっている
と云われていますが、私は、それが本当に癌であれば、やはり、外科
的に取り去っても、又、なると思っています。
例えば、肺がんの原因は、いろいろあるのでしょうが、タバコが盛ん
に云われました。私が随分沢山タバコを吸っていた30年前に比べま
すと、喫煙者は半分に減っていると思われます。それでも、肺がんの
人は減りません。と云うことは、別の原因がある。又は、肺がんに対
する考え方に欠点があるのではないかと思っています。
癌と免疫とは、関係ないとされていましたが、自分で確かめたわけで
はありませんが、関係あるのではないかと思っています。
又、活性酸素
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%
B4%A0
と云うものがあります。
日本では、あまり重要視されていませんが、癌も関係があるのではな
いかと感じています。
この活性酸素を減らし、又、免疫力を付けるものとして、
①プロポリス
②朝鮮ニンジン
③ビタミンCとビタミンE
この3つが良いのではないかと、ここ10年ほど、使用しています。
残念ながら、大きな癌がなくなったものは、一例もありませんが、大
きくならない、又は、あちこちに出来ていた腫瘍の数がふえないとか、
あまり学問的ではありませんが、ある程度、効果があったように思っ
ています。
そこで、プロポリスと朝鮮ニンジンとアガリクスを含むサプリメントを勧
めました。このままでは、強烈な臭いがしますので、なにか、喜ぶたべ
ものに包んで、飲ませてくださいと一錠お渡ししました。直径5mm程の
ものですが、4分の1を一日、一回です。
ところが、ドッグフード以外は、なにも与えたことが無いと云って、人
間の食べ物は、与えないと云われます。
口からは涎がでて、口内炎をおこし、粘膜は真っ赤になっています
から、せめて、3日ぐらいは、抗生物質を飲めば、随分良くなると思っ
たのですが、それも気が進まないようでした。
ちくわとか、ハムに包むようにお奨めしましたが、塩分があるから駄
目だと云われました。
と云うことで、前回かきました水分のお話から始まって、塩分の大切
さのお話しをしました。そのために、20分ほど、余計にかかりました。
きっと、二度と往診の依頼は無いと思いますが、私の指導したこと
が間違っているとしても、かわいそうなのは、犬だなと思いました。
15年間、ドッグフード以外与えたことがないとのことですから、随分可
愛がってこられたのだと思うのですが、やはり、飼い主さんは、間違い
であろうと思っています。
次回は、この犬にしてやれることの続きを書いてみます。
