お腹の中には、いろいろの臓器がありますから、外から触って、これが腎臓、これ
が膀胱というのは、普通のかたでは、判断は難しいです。
 しかし、常にさわっていますと、次第に判ってきますから、両手でお腹を触ってくださ
い。
 じっと、身体の動きを見ていますと、息をしているのが見えます。とは云うものの、息
は見えないで、胸の所が大きくなったり小さくなったりします。是は、胸にある肋骨を
動かして、胸の部分を大きくしたり小さくしています。この中には、肺と心臓がありま
す。この空洞を胸腔と云いますが、ここがペッチャンコにならない様に、肋骨がカバー
しています。肋骨は全部で13本有ります。これは、一番上にある胸椎と繋がっていま
す。
 正確にいいますと、犬は最後の肋骨(季肋骨)は繋がっていません。
猫は、最後から4本は、胸椎と繋がっていません。
 
  肋骨より後ろが腹部になります。

 前の方から、肋骨を触ってください。13本有るでしょうか。
 最後の肋骨の後ろ(お尻の方)をゆっくり、お腹の中へ指が入る様に押してみます。
結構、指が入っていきます。なにかに触るときは、それが肝臓です。
 人の場合も同じですが、身体の中央は少し凹んでいます。〔ミゾオチ〕と呼んでいる
所です。少し押しますと、なにか触ります。それが肝臓です。
 と書きましたが、普通は触りません。

 触る時は、肝臓が腫れていることになります。触って、痛がる時は、相当肝臓が悪
いことになります。
 このような時には、元気で食事をしていても、一度診察を受けられると云いと思いま
す。


触って健康かどうかを知る方法  腹部 -2
H261008
































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