きつね騒動記
あけましておめでとうございます
一昨日、夜１０時ころ、「きつねを診てもらえますか？」と電話がかかってきまし
た。いいですよと返事をしてから、待てどやってきません。又、電話がかかってき
て、逃げ回って捕まえられないとのこと。その内に、電話に電車の通過する
音が聞こえ、狐が怖がって、逃げようとしていると大騒ぎです。
籠をとりに来てもらうことになりました。野生動物は触ると危険です。以前に、
近くの先生が、連れて来られた雉をみようと、ダンボール箱を開けた途端に、
目をつつかれ、治療は無理で、失明の可能性が大といわれたことなどを
お話したためか、籠を持ち帰ってからでもなかなかやってきません。
そうこうするうちに、表で車のドアーの開け閉めや、人の話し声でやかましいです。
喧しい筈です。カラのでかい息子さん二人とお母さんと、家族総出です。
しばらく、ケージのままで観察しますが、怖がってはいますが、思ったほどよりも
おとなしく、においも少ないです。飼われていたのかなあなどといいながら、
籠をあけ、尾の辺りに出血が多いので、尾を掴みましたら、さすがに、嫌がって
逃げようとしましたが、その内に、体温の測定、聴診器もつかわしました。
出血は多いがすでに、止まっています。犬に噛まれたらしく、犬歯大の穴が開いています。
抗生物質と抗炎剤の注射をして、翌日、警察に届けようということになりました。
２時間に及ぶ、きつね騒動でした。
朝、起きてみましたら、狐はすでに、硬くなって、眠っているように
死んでいました。
事情を市役所に説明しましたら、死体を取りにこられ、無料で処理してもらいました。
私は野生動物は無料でしていますので、お礼にお菓子を頂戴しました。
このように、野生動物を保護されたときは、大阪府ですと、大阪府指定の病院に行かれますと
無料で治療を受けることができます。(そうでないと有料です)
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