あちこちが痛い
当地 大阪は、ここ２，３日めっきり寒くなりました。似たような症状の３匹の
犬の治療をしました。
この辺をさわると痛がります。左のうしろ脚をさわるとキャンといいます。少し、食欲が
ありません。一番若い犬は７歳。この犬は、夕刻に往診の依頼を受けましたが、「明日、
お昼から往診します」といってましたのに、夜の８時頃に、電話があり、動けません。連
れて行くことも出来ませんので、今から往診に来てください。夕食は食べました。
明日の往診では、死んでしまいそうなお話でしたので、手術を済ませてから、
１０時半ころ往診しました。
なるほど、伏せの姿勢で、ゆったり尾っぽを振って、歓迎しているものの、立ち上がりも
しません。飼い主さんの話では、歩いてはいたが、ヒィーヒィー悲鳴をあげながら、
歩いていたが、夕方から今までは、動けないとのことでした。
脊髄がやられたかなと上から順番に、押して見ますが、知らん顔、脚の筋肉が痛いのだろ
うと押したり、摘んだり。これまた、反応なし。きっと、お腹が痛いのだろうと、肝臓、
腎臓、腸、膀胱と触診しますが、異常無し。検温はしませんでしたが、体をさわった感じ
では、少し、熱があるようでした。
どこも悪くはありませんよと言ったものの、立てないほど重症の犬をそのままにして、
帰るわけにもいきませんので、引き綱を引っ張って、立たせてくださいと言いました。
全然無視したままです。
これには、参りました。大したことはありませんと言ったのに、立てないでは
私の診断間違いです。
引き綱を握って、「さあ、行くぞー」と引っ張りましたら、すっと立ち上がり、すたす
た歩きます。急に、私の臭いをかぎだし、興奮してきました。突然、怒り出し、
もう少しでかまれそうになりました。
このように、症状がはっきりしないのですが、あちこち、痛いようです。
痛いようですというのは、ヘンな表現ですが、今、痛いと言っていたのに、
次は、別のところが痛いようです。
寒さも関係ありますし、発熱があるときに、あたかも、神経痛のような痛みが見られます。
老犬で、戸外で飼っておられるときは、少し、暖かくなるようにしてやってください。
いろいろあります。
北向きの小屋は、南・東向きに。
小屋の下には、ダンボールを３枚ぐらい敷いてください。
入り口には、布を一枚垂らしてください。
隙間風が入らないように、隙間を埋めてやりましょう。
１２歳以上の犬は、暖房をするか(カイロでもいいです)夜だけ、服をきせてやってください。
すこし、肥えれる様に、食事のカロリーアップを。
一杯あるはずです。何でもいいと思います。
こんなことで、上に記したことは、減るはずです。
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