前々回に、書きましたように、皮膚は毎日触るだけで、健康状態
が判断できるようになります。
　皮膚以外でも触れるところは一杯です。ご自分の顎をさわってく
ださい。耳に近い所から、少し下がりますと、骨がカーブした部分
が有ります。そこから少し体の奥の方向に指を移動させますと、
やわらかい部分があります。その辺りに、扁桃腺というものがあり
ます。正確に言いますと、分泌線のようなものではなくて、免疫器
官(病原体)をやっつける器官です。扁桃と云われています。(人で
すと見えます)
　犬と猫も同じような位置に、扁桃腺がありますから、一度触ってく
ださい。　健康なときは、触りません。
　もし、なにか触った時は、押すかつまんでください。嫌がるとき
は、少し痛い筈です。
　元気で食欲があれば、様子を見れば良いですが、気になる時
は、抗生物質を試しに、一回だけ使用します。(その薬はどうする
のかと云いますと、以前に貰ったことがあれば、全部使い切らな
いで、残しておきます。但し、湿らないように保管が必要です)　こ
んなときは、扁桃腺炎と呼びます。
　それでは、扁桃腺はどのようなものかを書きます。

　外から入って来た病原体をそれ以上に奥へ行かない様にする
所です。奥へ行かなくしたために、扁桃腺は、腫れて触ると痛い場
合が多いです。病原体は、細菌とウイルスになりますが、私は説
明を簡単にするために、細菌で腫れていますと説明しています。
ですから、全身にも熱がでることが多いです。元気食欲が無い時
は、使う薬は、抗生物質です。
　腫れが大きい時は、細菌の事が多いですから、薬がよく効く筈で
すから、楽しみにしてくださいといい加減なことを云っています。
　ウイルスだったらどうするのかと云いますと、効く薬がありません
から、日頃の備えが大切です。---免疫力があがるように気をつ
けます。