肝臓が悪いと言われました----家ですることは?

原因はわかっているのですが、家庭でも気をつけたほうがよいことなどを教えていただきたい
です。

2週間前に病院で血液検査の結果、肝臓の数値が最悪の結果になりました。

そのため、食事は病院から出されたものを食べるようになり、運動制限もつき、いろいろとが
んばってみました。

しかし、まだ2週間しかたってないのですが、血液再検査のけっか、少し悪化してしまいました。

先生からも悪化してきているといわれ、本来なら入院してもいいぐらいといわれました。

しかし、入院せず2日おきの点滴の治療をすることにしました。

家庭でもしほかに気をつけることがあれば教えていただきたいとおもっております。

何か肝臓によいとされるものがあるのなら教えていただきたいです。

肝臓が悪い犬に出来ることとの質問ですが、これは、大変難しいです。

一番に難しいのは、《数値は今日の検査の結果は500台でした。》ということです。この数字が、
ＧＰＴの数字なのか、ＧＯＴの数字なのかわかりません。仮に分かっても、ＧＯＴが５００であれ
ば、どれぐらい悪いのか分かりません。

なぜかといいますと、私は殆ど、血液の検査をしません。

しませんから、仮にＧＯＴが５００だったら、死ぬのかどうか良く判りません。治療してもらってい
る先生が、本当は入院してもらいたいといわれたのですから、死ぬ恐れが強いのだと思いま
す。

私は血液の検査をあまりしないで、肝臓疾患の犬の治療をしています。

肝臓はいろいろの働きをしていますが、ある場所は、心臓と腎臓の間にあります。

仮に、心臓が悪くて、血液をろくろく送っていないとします。

血は心臓から出たときは、圧力があって、勢い良く流れます。一番、先端の細い所までが、動
脈といいます。其の後は、静脈といって殆ど、圧力がありません。後ろから、押されて流れると
いっていいと思います。

となると、肝臓でも血の流れが悪くなって、肝臓に血がたまる情態になります。この状態をうっ
血といいます。肝臓の細胞が血でいっぱいになりますと、自分の血で自分を圧迫することにな
り、肝臓は腫れて大きくなります。肝腫大といいます。

原因は、肝臓が悪いのではなく、心臓だということが出来ます。

肝臓が腫れて大きいかどうかは、血液検査では分かりません。触診と言って、手で触ります
と、すぐに判ります。心臓の音を聞いて、両方が悪ければ、血液検査の数字が高い理由は、肝
臓ではなく、心臓疾患だということが出来ます。

すると、家でできることは、安静・心臓を使わないということが最大の治療方法です。

先生は、《入院せず2日おきの点滴の治療をする》　といわれたのです。見ておられて分かると
思いますが、点滴の中になにが入っているのでしょうか。一度、先生に聞いてください。もし、リ
ンゲルだけでしたら、最大の目的は、水分の補給です。

水分が、入りますと、血液の中は水分で一杯になります。すると、心臓はそれほど働かなくて
も、血の流れはよくなりますから、肝臓の中の血の流れもよくなって、治っていきます。

人間の場合は良く知りませんが、アルコールによる肝臓疾患と血清肝炎が多いのではないで
しょうか？　

アルコールによる肝臓疾患でしたら、ＧＯＴ・ＧＰＴが500でも、どんどん輸液をしますと、アルコ
ールが、おしっことともに、

出て行きます。すると、よくなるのではないでしょうか？　

血清肝炎は、ウィルスによってなります。ウィルスの種類によって、A型肝炎・B型肝炎とか、い
ろいろ名前がついていて多くの病気があるそうですが、治療はインターフェロンが有効と聞いて
いますが、なかなか大変だそうです。犬にはありませんので、私は詳細は知りません。

脂肪肝---肝細胞内にどんどん処理しきれなくなった脂肪が溜まって，肝臓が腫れてくる病気
です

肝硬変---肝臓の病気が、慢性的になりますと、やられた部分は死んでいきます。死んだ所
は、どんどん小さくなって、周りの細胞が取り囲み、今まで以上に働きます。死んだ細胞の分ま
で働きます。しかし、死んだ部分が多くなりますと、其の部分は、硬くなっていきます。是を肝硬

変といいます。殆どが、死に掛けているのですから、治らない又は、治るにしも時間がかかりま
す。

肝臓癌---是は説明が要らないと思います。しかし、診断は必要です。

肝臓の検査の数値がたかいということは、肝臓が炎症を起こしていることは確かです。

そすれば、グリチルリチン製剤のような肝臓の治療薬を使うこともいいと思います。しかし、は
じめに書きましたように、心臓がわるいのであれば、いくらグリチルリチン製剤を使っても良くな
りません。

このように書いていきますと、病気全体のことを書かねば、正しいアドバイスにならないことに
なります。

元気なのかどうか？　食欲はあるのかどうか？　肥えているかどうか(体重は何キロあるのか)
　お腹はおおきいか　

(大きいと肝臓が腫れていることが多い)　走ったらしんどがるか　(しんどがれば、心臓が悪い
可能性があります)　毛のつやがあるか　(無い場合は栄養状態が悪いかもしれません)

現在かかっておられる先生の暇なときに、行くようにしてください。そして、遠慮しないでどんど
ん質問してください。